フロントフォークのオーバーホールが必要になる状況って?
北海道にて数千キロをオイルダダ漏れで走り続けた甲斐あってフロントフォークはドロドロ、けっこう溝が残っているフロントブレーキシューも交換せざるを得なくなりました。
タオルでも巻いとけば良かったなーと思っても後の祭り。油でドロドロでした。
ということで今日はフロントフォークのオイルシールとダストシールの交換を行います。
用意するもの
工具
ボルトが回せるレンチなら何でもいいのですが、あるとすごく捗ります。
大体8mm~14mmのセットが売っているはずです。
取り付けるバイクに合わせたものを使いましょう。
タイヤを外す時に使います。
大体21mm前後のものがあったら物足りると思いますがその辺は各自合うものを用意しましょう。
抜け止めクリップを外すのに使います。細めのものを使いましょう。
これをどこのご家庭にでもあるワークベンチや重たい机にドリルで穴を開けたものにボルトで固定しておくとバイク以外のDIYやくるみ割り、空き缶つぶしなど様々な用途にお使いいただけますので買っておいて損はないです。
ジャッキアップ前に各部をゆるめる
前タイヤが接地している内に各部の堅く締まっているところを緩めましょう。
ジャッキアップしてからやるとふとしたときに150kgの愛車が自分の上にのしかかってきます。
キャップボルト
サビの還元に失敗して黒くなっているところ、キャップボルトを回します。
開けてしまうと動かすたびにオイルがダダ漏れ&中に入ってるバネでキャップボルトがあたったら前歯を持って行かれるレベルで顔面に向かって飛んできます。
今は少し緩めるだけにしてましょう。
メーターケーブル
メーターケーブルは取っちゃいましょう。ペンチか何かで軽く回してから指で回せば取れます。
ブレーキキャリパー
ブレーキキャリパーも外してしまいましょう。
本体についている間にパッドピンをゆるめておきます。指で回るくらいになったらそのままにしておきましょう。後でブレーキパッドを交換するのでそれまでは放置しておきます。
2本のボルトを外せばブレーキキャリパーは外れます。外したブレーキキャリパーは重くてブラブラさせておくとあちこちに当たったりケーブルに悪影響が出るので紐か何かでハンドルにぶら下げておきましょう。
右フォークのヘキサゴンボルト
フォーク下部のヘキサゴンボルトを先に緩めておきます。外してからだと大変です。
タイヤのボルト
タイヤのボルトも緩めておきましょう。外してはいけません。ひどい目にあいます。
ステムのボルトを緩めます。緩めるだけで結構です。締め直すまで触る必要はありません。
ここまで来たらジャッキアップに入りましょう。
ジャッキアップ後の分解
メンテンススタンドを後輪に噛まします。
前輪用のメンテンススタンドが無いので車に乗ってたジャッキを使用。
重さ的には1つで充分だけどジャッキの接地面が狭くてバランスが崩れそうで怖いので2本使います。
左右のバランスを取って平行になるように持ち上げます。
ビラーゴはお腹の下にフレーム同士が鉄板で繋がっているところがあったのでそこをジャッキアップポイントにしましょう。もっといいところがあるかもしれません。
持ち上がったらいよいよフロントフォークを外していきます。
フォーク周り取り外し
緩めておいたタイヤを外します。タイヤを固定してたアスクルシャフトは砂利やホコリがつかないところに保管しましょう(してなくて面倒な目にあった)
タイヤを外したらフェンダーも外します。
トップブリッジのクランプ部のボルトを緩めましょう。スルッと抜けるはずです。
この時フォークを握っていないとけっこうな勢いで落ちます。
足の上に落とさないように気をつけましょう。
フロントが無いと変な感じ。
ハンドルからぶら下がってるのがブレーキキャリパー。そして右には指。
おばあちゃんがほつれたところを直してくれるというのでシートは外してあるが本来はシートを外す必要はない。
取れたフォーク
抜けたところが尋常ではなくサビてるのでグリスを塗っておく。いいのかどうかは分からないが今の所大丈夫。