ハンドル交換をしよう!
バイクのハンドルは特にカスタムをしなければ純正のものを使っていればだいたい問題なく乗れると思います。
しかし、カスタムするとタンクに当たるとか、体格的に純正ハンドルは遠い、扱いにくいといったこともあるでしょう。
そう、ビラーゴのバーハンドルはスポスタタンクにすると当たるのです。
どうにかならないかなとハンドルアップスペーサーを噛ましてみる。
一時的にはよくなったけど時間が経つにつれてちょいちょいコスれて塗装が取れてきた・・・
スペーサー自体はつければハンドルが上がって姿勢が楽になったりと便利なものですがハンドルがタンクに当たる問題の解消には適してないようです。
ハンドル交換に必要なもの一覧
交換するハンドル
このハンドルに替えたい!と思ったものを用意しましょう。
ただし極端に元の形より変わるものはブレーキやクラッチ、アクセルなどのワイヤー類や電装系のハーネスの延長も必要になってくるのでハンドル選びはご計画的に。
何故かさいきん画像が表示されないのでテキストリンクで対応。
工具
バイク整備を普段されている方なら工具は持っている中で足りると思いますが、そうでない方は最低限これだけ用意しておいて必要に応じて買い足せばいいと思います。
車載工具があるならそれで始めてみて足りなくなったらホムセンで買い足すようにしてもいいかもしれませんね。
最初からある程度買っておきたいという方は以下の物か、もしくは工具セットを買ってしまえば大体足りると思います。
ボルト類の大きさが分からない場合は普通のレンチのセットを買ってもいいのですが大体似たような値段でソケットレンチのセットがあるのでそちらを買った方がラチェット式なので作業が楽になります。
それでもレンチで揃えたいという方は8~14ミリくらいのものがあれば足りると思いますがもしかしたらもっと小さいのもあるかも知れないのでその時はおとなしく買い足しに行きましょう。
プラスドライバー
ドライバーのサイズに気をつけて買いましょう。
ソケットレンチセットに同梱されている場合が多いので入っているようならそちらで。
上のセットには入ってます。
ソケットレンチセットに入っててもこちらは単体で買いましょう。レンチセットに入ってるのを使うと曲がります(1敗)
六角レンチ
トップブリッジがヘキサゴンボルトでとめてあるものには必要です。これもソケットレンチセットに入っている場合が多いです。
先が曲がってるやつがグッド。ワイヤー類を外すときに使います。
ブレーキクリーナー
有機溶剤のスプレー。グリップを外すとき使います。細かいところにスプレーできるノズルのついたものを買いましょう。
KURE556
潤滑スプレーならなんでもいいのですが、ブレーキクリーナーでグリップを外すときに取れなかった時はこちらを使いましょう。
グリップを付けるとき使います。
ワイヤー類
元からついているワイヤーで長さが足りるなら工具があれば大体なんとかなりますが、無いならこれらもそろえましょう。
ワイヤー類を替えるならニッパーや結束バンド、電工ペンチなどが必要になるかもしれません。
そのハンドル車検通る?
さて、作業の前ですが、ハンドルの選び方についてお話しなければなりません。
うちのビラーゴのような250cc未満のオートバイならどのようなものをつけても法律上はそんなに問題無いのですがそれ以上のバイクは車検があります。
幅と高さはあんま変えない方がいい
車検では車検証に記載された車高と車幅で判断されるのですが、車高はバイクの一番高いところ、車幅はいちばん広いところで判断されます。
例えば幅ならハンドルの端、もしくはクラッチやブレーキレバーの端みたいな感じ。
高さもアメリカンやセパハンじゃないネイキッドならミラーを除いたハンドルの一番高いところといった感じでしょうか。
これが変わると車検は通りません。
ただし、高さ+-4cm、幅+-2cmまでは構造変更の手続きは必要ないようです。
また、ユーザー車検だと車検場の係員さんが多少は大目に見てくれるとの噂もまことしやかにささやかれていますが、飽くまで噂なのでしっかりやっておくに越したことはないでしょう。
角の立ったハンドルはダメかも
ハンドルにはロボハンというカテゴリのものがあります。Zバーとも呼ばれるみたいです。
こんなやつ
車検のないものは問題ないのですが、ハンドルやウィンカー、ミラーに鋭利な突起があると通らないということがあります。
マジかよ売ってるのに!?と思われるかもしれません。
ですが車検の法律上仕方ないのでどうしてもこれを付けたいのなら車検時には純正に戻すくらいの覚悟じゃないといけないかもしれません。
作業手順
作業はざっくり言うと以下の通りになります。
- 作業前にどういう感じについていたか写真を撮る
- グリップ類、スイッチを外す
- ハンドルを外す
- 新しいハンドルをつける
- グリップ類、スイッチをつける
今回は純正のケーブル類をそのまま使うので
ではビラーゴを例にとってやってみましょう。
グリップ類、スイッチを外す
写真を撮ってまずスイッチ周りを緩めます。
まずはスロットルの裏側にあるボルトやネジを取ります
外すと開くのでパカッと開いてスロットルワイヤーを露出させます。
スロットルワイヤーのタイコをラジオペンチか何か細くて掴めるもので挟んで外します。
あとはスポっと抜けるので外してどこか安全なところに置いておきましょう。
後はひたすら外せるものをドライバー、レンチを駆使して外します。
クラッチ側のグリップはハンドルとグリップの間にマイナスドライバーを差し込み間を開けてブレーキクリーナーをスプレーしましょう。
そうすると中のボンドが溶けて外れやすくなるので引き抜きましょう。
それで取れにくいようならKURE556を吹いてみましょう。なんとかなるかと思います。
すっきり取れたらハンドルを外します。
ハンドルを外す
ハンドルを留めてるボルトを外します。
フタがされているかもしれないのでフタがあったらマイナスドライバーの出番です。
ペロっとめくる
外したらあとは逆の手順で戻します。
ここで冒頭の写真になります
グリップは戻す前にKURE556などで潤滑させていたらブレーキクリーナーで一度脱脂しましょう。
クラッチ側のハンドルにグリップボンドを塗って差し込みましょう。
ハンドルにスイッチ類を取り付ける際、ケーブルやワイヤーが突っ張ってしまわないよう、取り付けたら一度ハンドルを切ってみて大丈夫なポジションに調整しましょう。
調整が済んだら作業終了です。おつかれさまでした。
試運転も兼ねて友人とツーリング。寒かった。
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