北海道ツーリング2018最終回 -本当の地獄はこれからだ!全自動ケツ焼き機と化したバイクの巻-

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本州暑すぎ問題

8/23
あつい
おれの腹が喰い破られたりしてないということはどうやら熊は出なかったようだ。
加賀市のお父さんに別れを告げ出発。
しかし暑い。(最高気温39℃)
暑すぎて軽く気持ちよくなったりするので1時間に1回くらいスーパーやコンビニでお茶を買う。
スーパーの駐車場で通りすがりのマダムに「バイク涼しそうねー」とお言葉を賜われた。そんな訳はない。
巨大ドライヤーに当てられてるような気分で(3回ほどトリップして死にかけてる)でなんとか長〜い新潟を抜けて富山へ。
ダンゴムシみたいなプロテクターを脱いで走ってみるも直射日光が当たって余計に暑かったのでプロテクターは着といた方がいい。

栄食道でたら汁を喰らう

富山と新潟の境目の富山寄りにある栄食堂にて、たら汁をいただく。
栄食堂はランチメニューとかセットではないのでたら汁、ごはん、塩辛はそれぞれ単品で注文する。
大体お店の人は厨房にいるので入ったら元気よく声をかけましょう
たら汁は鍋に入って出てくる。取っ手まで熱々なので触らないようにしましょう。(熱かった)
お椀が2つ重なって出てくるのはそれぞれよそって食べる用と骨出し用だ。
味噌汁に肝とよく煮込んだタラが浮いてて大変美味しい。
魚の肝好きにはたまらない料理だ。
御多分にもれず僕も魚の肝が好きで、特にカワハギの肝なんかは神がかった食べ物だと思っている。
ごはん中にボスから黒部牧場でソフトを食べなさいという司令が来たので黒部牧場へ。

濃厚ソフトとぐったりとした動物 黒部牧場

駐車場に愛車を停めて黒部牧場では暑さでぐったりした動物達のどんよりした視線を浴びながら坂を登って喫茶スペースへ。
暑すぎて小屋から出てこない
この旅最後のソフト
北海道の振り切った濃厚さのソフトを食べ続けていたせいか、ここのソフトもミルク感たっぷりのはずだがすっきりな風に感じた。おれも贅沢になったものだ。
もちろん文句なしに美味しい。
食べたら直帰もナンなので牧場内をちょっと散策。
ビーフは乳牛で統一してるあたり牧場感高い。
ヤギはやっぱり怖い
猛暑にセーターは暑かろうに。かといって丸坊主にすると日焼けしちゃうよなー。
黒いと暑いんじゃない?おれは暑い。
日陰は思ったより不人気
ポニー置き場は日陰がないから牛舎に鼻だけ突っ込んでた。
もしかしたらおれが知らないだけで日陰があったかもしれないけど。
バイクに戻るとシートとハンドルが引くほど熱くなっていた。
うちのバイクが全自動ケツ焼き機になってるのだ。
グローブをつけてしばらく走るとマシになってきた。
海沿いを走るのは気持ちいいがそれにしても暑くて困った。
渋滞に捕まるも崖沿いのトンネルの中だからまだよかったけど日向だとホント死ぬ。
のろのろ走ってると暑さと相まってまたアッチの世界にトリップしそうになるがなんとかコンビニやスーパーに入ることでそれを防ぎつつ、18時ごろ、家に到着。
頭の上が晴れてるのに3時頃にもかかわらずオレンジ色な上に厚い雲がかかっててなんか嫌な予感がすると思ったら案の定降られた。

ただいま現実!

やっと家に着くと家族からの歓迎と税金の請求がおれを暖かく迎えてくれた。

いつもは帰ってきても一瞥くれてため息をつくだけのコーギーことバーナビー警部も久々に帰ったせいかそれなりに歓迎してくれた。

「おう帰ってきたんかワレ」

これだけの大荷物を背負った上に肥満児まで乗せてよく壊れずに走ってくれた!そしてやっぱブレてる!
外してみると大荷物なことが改めて分かる。次は箱1個に収まるくらいにしたい。

さっそくお土産を渡す。口のゴムパッキンがテカテカしてるあたり結構気に入ってくれてるようだ。
友人へのお土産にはこれを。みんな咳き込むがいい。
長いようであっという間に夏が終わってしまった。
会社でひどい目にあって衝動的にやめちゃってさてどうしようかと思っていたが衝動的に旅行に出た選択は間違ってなかったと思いたい。
安っぽいJ-POPが嫌いなので出会いとか絆とかそういったことをのたまう気は無いが、親切にしてもらえたことや同じような境遇の人、さらにはフツーに生活してたら絶対に一緒にならないような人など、バイクや旅といったもので繋がれたことはとても良かったし感謝しておれも人に親切にしようという気持ちを持つことができた。たぶん。
最後に9/6に起きた北海道地震に被災された方のご無事と1日も早い復興を祈っております。
僕からできることは少ないと思いますが、お世話になった北海道のためになにかできることを見つけて実行するつもりです。
それと北海道に滞在中のライダーの方々の旅のご無事を祈って北海道旅行最後の旅行記を終わりたいと思います。
北海道旅行2018 おわり
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