マニホールドってなに?
キャブレターからエンジンの間で混合気をエンジンに送るためについているゴム製の部品のことです。
恐らく96年の生産から一度も交換してなさそうな長年の劣化でゴムが割れているため2次エアーを吸いまくって停車中のアイドリングが上がったり下がったりして大変スリリングなので、今回はこのパーツを交換して様子を見ようと思います。
インシュレータとも呼ばれていますがどちらも意味は変わらないらしいので当ブログではマニホールドと呼称します。
違う様ならご指摘いただけたらこっそり直します。
マニホールドはこんな部品。見ての通りバキバキに割れてて空気を吸い込みまくる。
マニホールド交換に必要なもの
ソケットレンチセット
これがなければ始まりません。取り付けるバイクに合わせたものを使いましょう。
大体8mm~14mmのものを揃えておけば事足ります。大きいのはメガネレンチで。
六角レンチセット
ソケットレンチセットに入っていれば要りませんがそうでなければ必要です。
プラスドライバー
プラスネジがあるので必要です。大きさは各々のバイクに合うものを選びましょう。
マニホールド
Amazon等で1000円しないくらいの安いのも売ってるけど安物買って合わなかったらシャレにならないので今回は旧車のカスタムパーツを扱っているお店、Garage T&F製のものを取り付けます。
手袋
素手を突っ込んだら指が切れて痛かったので手袋はしたほうがいいと思います。
個人的には作業用のニトリルゴムのゴム手袋がオススメ。汚れたら捨てられるので。
50双くらいで1000円少々とお高い気がするかもしれませんが傷口にガソリンが染みるのでつけといて損はありません。
使い回すなら工場とかにあるピンクの石鹸で洗って干せばまた使えるかな?
作業手順
タンクを下ろす
シートを外してタンクについているボルトを全部外します。
タンクを外す時は中のガソリンを空にしてからにしましょう。左下の光ってるのは多分指ではなくてエクトプラズムかなんか。
予めガソリン缶か車にでもガソリンは入れてしまいましょう。
もしくは燃料ラインの間に燃料の流れを止められるコックを入れると便利です。
外すとビラーゴはエアダクトになってるフレームが出てきます。
普通のバイクはフレームが1本あるだけなんですが、ビラーゴはどうもそうではないらしく、フレームがエアダクトを兼ねており、そのためフレームに直接エアクリーナーがついています。ほんと不思議。
キャブレター・マニホールドの取り外し
図解、これがキャブレターとマニホールド。
赤色で示したエンジンの上についている金属のパーツがキャブレターです。
キャブレターの上側にプラスネジで締め付けてある水色で示した金属バンドにプラスネジがついてるのでそれを緩めます。
ネジ頭が潰れてたら外してホームセンターに持っていって同じサイズのものと交換しておきましょう。
僕のビラーゴのは何故か潰れてました。
恐らく前のオーナーか誰かが何らかの目的で回したときに潰れたと思います。仕方ないね。
こんな感じにネジ類がついてます。
緑色で示したマニホールドを留めているバンドのネジも同様に緩めます。
水色で示したマニホールドについた六角ボルトを外し、赤色で示した燃料ホースを抜きます。
そして横に引っ張ると取れます。
取れるとこんな感じ
後はマニホールドを外して新しいものと入れ替えて元どおりに戻せば完成です。
一応、燃料ラインを繋いだらタンクをボルトで固定する前にエンジンをかけてみてちゃんと動くか確認しましょう。
この時スロットルも回してみて違和感が無いか確かめます。
でないと僕みたいにスロットルが何故か回らなくてもう一度分解する羽目になります。(マニホールドを固定するバンドのネジがキャブレターの可動部に当たっていました。)
皆さんも整備の後はしっかりと確認してから安全に乗りましょう。