【自分でできるメンテナンス】クラッチプレート交換

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Tシャツ屋さん始めました

クラッチがすべる!

リアスポークも折れたしなっ!

バイクで走ってて、回転数を上げた時、なにかがおかしいと感じた。
クラッチを握った時のようにブィイ〜ンと回ってトルク感が無くなるのだ。
これは話には聞いていたが・・・クラッチがすべっているという状態じゃないの!?
と気づいたのが札幌にほど近いところ。
今でこそ(今年の頭から)駆け出しのフリーランスエンジニアとして日々工具を振り回し、周囲の人の優しさからなんとかお金をいただいているが、当時はほぼプータローで金が無かったので函館でフェリーに乗ってそこから自走しようと思っていた。
しかし無理して転んだりした日には目も当てられないし、バイクだって壊れる。
健康には代えられない。
大人しく小樽から新潟までフェリーに乗りそこから400kmほど下道で帰ったワケで。
前置きが長くなったがここからがクラッチプレートの交換になる。

スポンサードリンク



なんでクラッチが滑るの?

クラッチはクラッチプレートと呼ばれるアレコレをクラッチ操作でギュウギュウ押し付けたり押し付けなかったりすることでつないだりつながなかったりするワケだが、半クラを多用したり長らく交換しなかったり乱暴なつなぎ方をしたりして偏摩耗することで滑るようになるようです。

というかクラッチプレートは消耗品です。

放っておくとクラッチが焼付いたりするので交換するのが一番安上がりだと思います。

クラッチプレート交換に必要なもの

パーツ

フリクションプレート

5速なので5枚。

4H7-16321-02

1枚

5Y1-16331-01

4枚

こいつが削れてすべりが起きるらしい。

プレートクラッチ

右にあるやつ。単体の写真がなかった。

3J2-16324-00

フリクションプレートの間に挟むやつ。

4枚必要。

ガスケット

専用設計。多分。

4RF-15461-01

クラッチプレートカバーとエンジンの間に挟むやつ。無いとオイルだだ漏れ。

工具

ソケットレンチセット

とりあえずこれがあればだいたいの作業が事足ります。足りなかったらら買い足しましょう。

オイルストーン

クラッチプレートがあたってたところがガタガタになっているのでこれで整えます。

灯油に漬けてから使いましょう。

オイル

クランクケースを開けるのでオイル交換もしちゃいましょう。

ビラーゴには1400ccくらい要ります。

トルクレンチ

エンジンの中をいじるので規定トルクで締めましょう。

無いと大変なことになったりならなかったりします。

モノタロウブランドのやつを買ったのでとりあえず設定値が近いもののリンクのっけときます。

オイルジョッキ

あっても無くてもいいけどあると便利。

フタができるものの方が使い終わってからいちいち洗ったりしなくていいので管理が楽です。

オイルパック

廃オイルをその辺りに撒いたり馴染みのガソスタに引き取ってもらったり再利用の方法がある人には必要ないかもしれませんが、オイルを燃えるゴミに出したい人には必要です。

作業手順

1.オイルを抜く

クラッチプレートはオイルに漬かってるので抜かないと開けた所からオイルがドバーッと出ます。
周囲や自分をオイルで汚しても構わないという鋼の様な方は省略して構いません。

やり方を詳しく知りたい方はこちらから

2.クラッチプレートをオイルに漬ける

しっとりと
とりあえず新品のオイルにクラッチプレートを漬けておきましょう。
何故かはよく知りませんがだいたいどこでもクラッチプレート交換前にはオイルに漬けているのでまあ儀式とでも思っておきましょう。多分何かしら理由があるとは思うけど。

3.オイルストーンを灯油に漬ける

オイルストーンで研磨するためあらかじめ灯油に漬けておきます。
北陸の人は大体灯油が常備されてると思いますが無かったらその時はその時でオイルストーン専用の潤滑油とか使いましょう。

4.クランクケースの取り外し

六角レンチでボルトを一通り抜きます。

ビラーゴはここ外すとオイルフィルターが取れます。

意外とまだ残ってたりするのでドバーっと出てこないように注意。

ついでなんでつい最近交換したのでなければオイルフィルターも交換しちゃいましょう。

この辺は深いので付属のアタッチメントとかで取ります。

このへんはマフラーが干渉して取れにくいので マフラーのボルトを外しましょう。

ここいらを外せば

とりあえずレンチが入ります。(けっこう無理やり)

クランクケースが外れるとこんな感じになります。

海沿いに住んでるせいかズボラなせいかマフラーがサビててきたない。

5.クランクケース内の分解

ガスケットがくっついているはずなんで取っちゃいましょう。

このへんにこういうのが入っているので  無くさないように気をつけて。

このあたりをバラします。 外すときは元がどんな風に組んであったか写真なりメモなり宇宙の意思と交信するなりしてしっかりと記録しておきましょう。

ボルトは対角線上に斜めずつ緩めます。

真ん中のナットを外してその下のワッシャーを取っておきます。

気づかないでいると無くします(1敗)緩めたら1本ずつ取ります。

取ったらバネがビヨーンと出てきてボルトが飛ぶので気をつけて。

真ん中のプラスネジをうっかりいじるとクラッチをなんかしてしまうらしいので気をつけましょう。(1敗)

うっかりいじるとクラッチ切ってないのに切ってるような状態になります。

めっちゃ苦労しました。

おもむろにプレート類を引っ張って外します。 はずしたらシマシマになってるところがあるので ゴシゴシします。なんとなくそこが平坦になってきたら おもむろにオイル漬けにしてたプレートを元の通りに組み付けます。

H7-16321-02をいちばん上にしましょう。

いちばん上のプレートは矢印に合わせましょう。

なんの意味があるのかはよくわかりませんがとりあえずそうしておきましょう。

バネとナットも戻して おもむろに取り出したこのトルクレンチ 下側のつまみをゆるめて規定のトルク値、真ん中のナットは9Nなので合わせて  

グイっと・・・ワッシャーが無い!つけました。

あとはガスケットを新しいものにしてカバーを戻して

外したフィルターとオイルを入れれば完成です。

試走してみてまだ滑っている感覚があるならプレートの真ん中のプラスネジが怪しいかもしれません。

オイルを抜いてフタを開けて調整しましょう。

それでもダメなら素直にバイク屋さんに持っていきましょう。

おつかれさまでした。

まさきち商店
コーギーが好き、人とカブらないTシャツがほしい、全裸なので着るものが欲しい、誰かが作ったハンドメイド品を破壊したい、そんな方はいらっしゃいませんか?
まさきち商店ならその全てが叶えられます。
じゃあ見てやるかという方は こちらからどうぞ


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサードリンク