<再公開>タイ7日目-ロッブリー編-

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Tシャツ屋さん始めました

※この記事は数年前書いた日記に赤で注釈を入れ再掲載したものです。

7月26日
気づいたら10時。くそっ寝過ぎた。
しかし夜中にトイレに起きなかったってことはかなりマシになったってことだ。
しかしよくはなったものの新たに問題が発生した。
ロクに食えなくなっているのだ。
ホットドッグ1個で腹一杯になるほとまで胃が小さくなってしまっている。
丸一日ロクに食ってなかったせいか、はたまた体が食うのを拒否してるのかはわからんが、とにかく食えなくなっている。

いつもラーメンなら金がある時は大盛りを食うおれが(だから太るんだ)こうなるとは、予想外だ。

適当に食ってからさて、どこに行こうかなー…ロッブリーに行こう。(思考時間30秒、内20秒はガイドブックをめくる時間)

そうと決まればと駅まで歩く。

※病院に行け
この毒っぽいジュースはタイ独特の炭酸ジュースだ。死ぬほど甘い

途中で川を超えるため船に乗る、4B。

渡ってすぐの場所にある駅に着いてからチケットを買う、13B。
1時に来ると言われ時計を見るとあと1時間くらいある。

ぶりぶりざえもんはタイでも人気

毒々しいファンタブルーベリーを買う。
味はちゃんとブルーベリーだ。
どのくらいブルーベリーかと言うと、8番らーめんのカウンターに必ず置いてあるあのガムくらいブルーベリーだ。すげえ。

駅にいるとトゥクトゥクの客引きがすごい。
電車を待ってるのにガンガン来る。
その度に電車のチケット買ったから~と断っていたが3人くらいに囲まれてチケット分値下げするからとかしつこく言われてだんだんイラついてきたので、いらねえっつってんだろぉが!!誰が乗るかクソッタレェエエ!!
と日本語でキレてしまったのはきっと暑さのせいだ。
まったくこのカエルライダー共は常々おれをイラつかせてくれる。
たしかにカエルみたいな顔のトゥクトゥクはなかなか愛嬌があってかわいいが乗ってる連中がいかん。
金儲けのためだから仕方ないとはいえ、いらねえっつってんだからさっさと引き下がればいいのに。
的な話を隣に座ってたトゥクトゥク運転手としたら、奴は
「いやあね、日本人なら押せばなんとかなるかなーって…ほら、けっこうみんな優しいから。お前と違って」
この野郎。
要するに、他の日本人観光客が奴らを甘やかしまくったツケがこれなのだクソッタレが。もうこいつら目一杯邪険に扱ったほうがいいぞ日本人。

して何故日本人って分かるのかきいてみた。
「だって韓国人みたいに目が細かったりエラもでかくないし、声もでかくないし、中国人なら一人でいることがあんまない。常に群れてるからな。
そもそも話しかけて英語で返すのは日本人くらいだよ。」
おれ「じゃあ、改造手術した韓国人だったら?目も細くないしエラも無いから見た目じゃわかんないよ」
「そもそもそんなことする様な奴はタイになんか来ないよ。改造手術にばっか金使うから。」
なるほど。

悔しいがちょっと感心してしまった。
おっさんと雑談してたらそろそろ時間だけど電車は…こねえ。
まあタイならよくあることさ。
とか思いつつ次に来た電車に乗る。
検札のおっさんに
「ロッブリー行かねえしこの電車www」
とか言われる。
マジかよ。遅れてきた別のに乗っちゃったらしい。

この電車が諸悪の根源

仕方ないので次の駅で降りて別の電車に乗れと言われてしまった。
なんてこったい。
もう、ロッブリーなんて行かずにアユタヤに帰りたくなってきた…
しかしせっかくだからせめて悪趣味な金の猿の像くらいは見ときたいものだ。
猿に変な病気をうつされない様に注意しながら。

1時半くらい、バンパチジャンクションなる駅に降りる。
虫より頭が悪そうな小5くらいのコドモ(制服姿)が猿に半田づけさせるより不器用な手つきでポケットから財布を盗ろうとするので、ぶっ飛ばすぞてめえ!と怒鳴ったら警察が来て話しかけられた。
一目散に逃げるコドモを眺めながらロッブリーに行きたいんやけどと告げると、2時半に電車が来るからそれに乗れと言われる。
そしてこの周りにマジでなんもない田舎の駅で待つ。
周りを歩いてみようかと思ったがあるのは変な機関車とジャングルと暇そうに群れるバイタク運転手くらいだったのでやめた。 「オデ、トーマス。オデ、オマエ、クウ」 人からものを預かるのはやめましょう。世界の常識だね。

ジャングル。入ったらヤブ蚊に吸い尽くされる。

さて暇だ。
まだまだ時間はある。
暇だからまた話を書こう。

タイ美容事情
女の子達が美容にすげー気を使うのは全世界共通。
タイではなんか独特な美容法がある。
顔になんか茶色い粉をつけてるのだ。
暇だったおれはさっき水を買った物売りのおばちゃんにそいつはなんだときいてみた。
タナカーと呼ばれる木の粉を水で溶いたやつで塗ると肌がスベスベになると言ってた。
母ちゃんに買っていこうかとおもったが検疫に引っかかりそうだからやめとこう。
※ベトナムかカンボジアだったかも

さて待ちに待ってもう3時だ。
やっと電車がきた。
正しくはディーゼルで走るから電車とはちがうが、細かいことはいいのだ。

死ぬほど混んでる電車の中で立ったまま待つ。

注意されたらどけばいいや位に考えて食堂車の前に陣取る。
べつにトレインポリスには何も言われんし気にせず立ち続ける。

タイの車窓から

ハラが減ったので食堂車で適当に注文する。
来た料理は失敗した酢豚みたいでさしてうまくなかった。実家のばあちゃんの酢豚が食いたくなった。
しかしタイって国はタマネギに火を通すということはしないのだろうか。
一昨日食った鶏のカシューナッツ炒めも生タマネギが入ってたぞ。あれならまだおれが作った方がうまい。生タマネギがアクセントっつーなら仕方ないけどおれからすりゃアクシデントだ。辛すぎる。

ついた。4時すぎ。

さっきの変なめしのせいか、胃が気持ち悪い。

だがまあとりあえずせっかく来たのだからと観光。 坊主はさるにたかられる 猿の写真撮ってたら横にいたおばちゃんが「猿かわいいねー」と言ってきた。おれはそうは思わない。 「いつ襲いかかるの?」 「今でしょ!」 ぬるいスプライト

でかいヤスデ

線路沿いに座るのがトレンド

30分くらい経つ。
飽きた。
だってここ、ちょっと華僑寄りで猿がいるところ以外、チェンマイとそう変わんねーんだもん。
あと病み上がりで歩き回るのもあんまよくなさそうなので5時半の電車で帰ることにする。
チケットを取ってちょっと休憩。

どうせ電車じゃ座れねーんだ、今の内休んでおこう。

暇なので話を書こう
タイランドバイク事情その2
タイはスクーターが多い。
めちゃくちゃ多い。
そしてノーヘルだ。

しかも大半がキックスターターだ。
ここでバイクに乗らない人のためにキックスターターとは何か書いておこう。

キックスターターとは、カンブリア紀~ジュラ紀にかけて栄え、白亜紀には減少を始めたと言われるエンジン始動の儀式である。
足を乗っけるステップの横っちょについているハンドルを蹴る…と言うよりは踏み込んで回すことでエンジンの出力軸を回転させてエンジンの始動を促す…んだっけ?正直よく覚えてないがそんなカンジの方式だ。

現在はセルという、ボタンを押すだけで技術者の怨念と気合でエンジンがかかる便利なものがあるため、現在日本でキックスターターがついたバイクの生産数は少なく、代表的なものはSR-400とかだろうか。

古き良き時代より長らく愛されている形の変わらない通好みの渋いバイクだ。

ちなみにキックスターターは一度かけさせてもらったことがあるが、難しいだけにかかると結構な達成感がある。まああの時はエンジンが温まってたからまだかかりやすかったんだろーけど。
ただ、道の真ん中でエンストしたら大変だろーなーとだけ思う。

もうひとつ、タイランドデブ事情
今でこそなんとか人間の形を保ってるおれだが、昔はジャバ様のようなダブルチン(二重アゴ)の持ち主だった。
しかしタイにいる肥満児はそれを遥かに超えるでかさなのだ。
まあそりゃあ、死ぬほど甘いジュースと手頃でうまい屋台、オマケに300mくらいのソイですらバイタクやトゥクトゥクをチャーターするタイ人の性格を考えるとあんだけ太るのは当然っちゃあ当然だ。
なんてったって整体の店の人に、
「何もスポーツとかしてないの?
日本人はスポーツとかしてなくても痩せてていいねー」
とか言われたくらいだ。
このおれが。

小太り色白メガネなこのおれが。
その位、文化系タイ人は太っている。
バンコクのヲタクショップなんて行くとマジにすげーもん。
だんご3兄弟を力づくで擬人化したみたいなメガネばっかだよ。しかも坊ちゃん刈り。
ヲタクのテンプレートが坊ちゃん刈りなのって全世界共通なの?

タイランドモスキート事情
タイは蚊がマジに多い。
熱帯、湿地、スコール、そしてずぼらな人間。これほど蚊が生息しやすい所はそうないんじゃないだろうか。
現在おれは、20ヶ所くらい刺されている。死ぬほどかゆい。
オマケのオマケに今泊まっているホテルの庭にでかい睡蓮のある池があるため、あそこも蚊の養殖場となってるハズだ。まだ魚がいるだけマシかもしれんが。
まあ部屋にいる間はやっつければいいが、うっかりハンモックで寝過ごしたり、精神年齢が4歳で止まった18歳(と60ヶ月)児とかが池の周りでコドモと鬼ごっこしたりするとコドモ共々死ぬほど刺されまくるので注意しよう。

あと臭い短パンも蚊と野犬を寄せ付けるので、できることなら定期的に洗うべきだろう。替えがあれば。
野犬はなんか好きなニオイなのかはわからんが、すげー勢いでかいでくる。
きょう、座ってたら頭をスリスリされてしまったので新しい短パンを買おう。マジで。

電車に乗ってしばらくしてから席が空いたので座る。
向かいにいた爺さんが話しかけてきた。
御年65歳、戦争で培ったという英語(待てよ、第二次世界大戦が1945年に終結で、今から65年前と言うと1948年…なら第二次世界大戦じゃあないか。ならなんだろ、ベトナム戦争?でもここタイだしなあ…タイも何かあったのかな?そもそもベトナム戦争って遠征したの?)を駆使し、若い頃はビジネスマンとして…本当かよ!?
このガタゴトとうるさい電車の中、めちゃくちゃ訛った英語で頑張って語りかける爺さん、必死で理解しようとするおれ、大半分からんかったがとりあえずめしと宗教、あとチェンマイの話をしてたのだけは辛うじてわかった。
なんか話と言えばめしと宗教の話ばっかだな、トレンドなんか。

あと気づけば何故か大阪の場所を爺さんに教えようとしていた。鞄に突っ込んであったメモ帳に何故か入れた覚えのない筆ペンで必死こいて日本地図を書いて教えるおれ、自分から大阪はどこだと言いつつ日本は海に囲まれてんだなーとか言いだす爺さん。
まるで噛み合わない会話をしながらアユタヤに到着。

なんか電車での会話がいちばん疲れたなーとか思いつつふと尻に手をやる。
あ、やべえ、尻ポケットの上にあった穴が広がって合わせ目まで到達してる。
マズい、このままではパンツ丸出しで歩く羽目になる!
ちょっと高くてもいいから一刻も早くパンツを買わねば!
と尻を後ろ手に持った地図で隠しつつ、ナイトマーケットへ。 落ち着かないボートの上

尻を隠しながら歩く

一件だけあった服屋の屋台で短パンを見つけて値段をきく。
500Bとか言ってくるので値引き交渉開始。
日本でももう少し安いぜ(嘘)とか、いいじゃん観光客相手に結構儲けてんでしょ?とか適当なことを言い続け400Bで購入。ケツが破けてなきゃもう少しいけたハズだ。

着替えたかったがトイレは有料。
どうせすぐ下すんだからその時着替えりゃいいやと川エビの唐揚げとドラゴンフルーツ、あとコーラを注文。

ディナー

エビは甘めのチリをかけていただく。
やっぱエビチリがあるだけあって、エビとチリは合うね。うまい。

ドラゴンフルーツはやっぱ赤に限る。薄甘くてみずみずしくてうまい。だが、出るものが真っ赤になるから初めてのときはマジにビビる。

コーラは…まあたまにはコカもいいよね。うん、このペプシにない飲んだ後にくる独特のネチャネチャ感、たまに恋しくなるんだよー、嘘だけど。

めし食ってる所からの景色。

この後、ズボンを履き替えてから野良犬にほえられたから誰もいないと思って怒鳴って追い返してたら近くにいたおっさんに笑われたり、他の野良犬に短パンの入ったバックパックをしつこく鼻でつつかれたりしながらなんとか宿のバーンルータスに到着。
そうだ、ブログの更新をしよう。とか思いつつも気づいたらパソコン開いたまま寝てた。

きょうの出費
ホテル代 200B
ボート往復 8B
電車往復 30B
水分 たぶん総計 50Bくらい
酢豚もどき 80B
ディナー 50B
短パン 400B
総計 818B
日本円で約2454円
短パンがいちばん高い買い物だった。
※なにやら弱っては少し持ち直して無理してまた弱ってを繰り返してる気がする。
さっさと病院に行って直してから観光したほうが楽しかったのではないかと今なら思う。
まさきち商店
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